2020年05月12日

【検察庁法改正案】いや、そうでなくてさ。



他の公務員と検察との差別の問題。

まず、検察は内閣が統率する行政機関の一部です。
行政機関と言うと、例えば厚生省だとか財務省だとかのような省庁を意味する言葉のように聞こえますよね。しかしそれは正しくありません。
国家や政治、司法の運営上で言う機関は省庁のみを指すものではありません。

例えば内閣総理大臣は、総理大臣や首相という機関です。
国務大臣や法務大臣は、国務大臣という機関であり、法務大臣は法務大臣という機関という扱いとなります。
これが『公人』という事の意味と言って良いでしょう
ですから「靖国神社への奉納は公人としてですか?私人としてですか?」という質問は、実は馬鹿げた質問です。
内閣総理大臣のへのへのもへじが奉納すれば、それは個人では無く公人の行いです。
個人や私人として行いたいのであれば、内閣総理大臣という公人の立場を捨てるか、一時的に停止させる必要があります。これは厳密に言えばです。
しかし、いちいち私人として何かを行うために、辞任されたり停止されては国家運営が止まってしまいます。だから厳密性を誰も求めないのです。
内閣総理大臣は内閣総理大臣という機関ですから、これが止まるとあらゆる事に影響してしまいます。

検察も同じです。法務大臣という機関の下にある組織であり、その幹部はそれぞれが機関となります。
ここまでは他の公務員と同じです。
しかしながら、この国の何に対峙したとしても、公平中立を維持する為に特別の機関として分けられてきました。

まず、直属の上級庁・上級機関は法務大臣だけです。法務大臣直属の独人官庁です。
これがどういう事かと言うと、うーん…ちょっと説明が下手ですが…

例えば『厚生労働省』という上級庁なら、下に医療系、保健系、福祉系、年金系、労基系を統括するものだとわかりますよね。
身近な機関だと、献血事業。国家資格系なら看護士さん関係とか。後は保健所もありますよね。
子供の予防接種の案内が届く。学校で児童に歯の検査が行われる。こういう身近なものは、最終的には『厚生労働省』という上級庁に行き着きます。

福祉局や労基等の局系も全て『厚生労働省』の下級庁です。
これらは上級庁の補助機関と呼ばれます。言い換えれば厚生労働大臣の補助機関です。要するに部署や支店、出張所のようなものです。
これらは厚生労働省の一部なのです。しかし検察庁は違います。法務大臣直属の個別の機関なのです。

検察は他の公務員達とは違うのです。ここを同一視して「彼等だけ差別するのか?」という問いかけ事態がズレているのです。
これは三権分立の根幹を守るためにそうなっているのです。

検察法に『検察官同一体の原則』というものがあります。
これは検察官らのそれぞれの職務遂行が検事総長を頂点とした組織的統制の下で行われることを意味する条文から来ている用語です。

フィフィさんが解説している通り、内閣府が定年機関延長する事により、幹部になる予定だった人がなれないという事態が起きます。
つまり、時の権力が組織統制(行動)に影響を及ぼしてしまう事を意味しているのです。

三権分立の危機の意味が見えてきたでしょうか?

内閣府であろうと、大臣達であろうと、そこにメスを入れる事ができる組織の統制を操作できる事になってしまうのです。

「検察だけは定年延長を認めない」と言っているのでは無く、三権分立に関わる大事な事だから、正しい手順で、正しい議論と手順によって取り扱うべきだと抗議しているのです。
手順も議論もすっ飛ばした今の強行に反対・抗議しているに過ぎません。
もしこのやり方(安倍政権のやり方)を通すならば、革命レベルの行政組織の再構築が必要です。これは決して言い過ぎではありません。


そもそも、立法機関の上位制や天皇陛下を置いた承認制とか、そのような事から解説しなければ理解できない人が多いデリケートな問題ですから、解説が難しいですよね。
「初歩の初歩から説明せないかんの?」となったら解説する方も重労働だし、聞く方も聞いていられないだろうし。

とにかく、「同じ公務員なのだから」というミスリードに気をつけてください。
法や行政の行動は、前例を作ると取り返しがつかないんですよ。マジで。

安倍さんが好きとか嫌いとか、右派、左派、中道だとか、神社庁だとか生長の家だとか、そういう枠組みを出て考えていただきたいと思います。

特に保守派に人気のある言論人は『民間議員』という安倍さんの制度に取り込まれています。ですから思想的枠組みから出て、何が正しいのかを判断していただきたいと思います。
民間議員なんて、誰1人として有権者から選ばれた人物ではありませんからね!私達と同じ一般人です。

私だって枝野さんの言論を押してみたり、福島瑞穂さんと似たような事を言うのは苦痛なんですよ。
同じ意見だというだけで心的ダメージあります(泣)
でも、それ以上に大切な事なのです。

ミスリードに気をつけてくださいね。賢くありましょう!
posted by Mako at 02:59| 日記