2020年07月01日

性について1-遊女〜現代と過去を考える

歯が痛くて目が覚めたので、痛み止めが効くまでブログ書き中です。




まず前回の『聖書的』の面について補足しておきます。
『聖書的』と言うと、「宗教絡みの禁欲主義」と思われがちだと思うのです。
聖書は禁欲主義を推薦していません。逆です。
正しい相手と愛のある家庭を築き、子孫を増やし、繁栄するように勧めているのです。
ですから族長時代・部族時代には一夫一婦制では無く、重婚がありました。
これは子孫を残す為が目的です。
この時代は家畜の水場ひとつでも戦いのある時代です。
戦死した家長の家。そこには夫や父が無く露頭に迷う人達があります。また、出産前に戦死された妻は、老後どうなりますか?こういう事情があったので、1人の夫に複数の妻が許されていました。
現代人が考えるハーレムのような状態ではありません。

そして聖書は禁欲を禁止する事もしていません。
例えばですね、三度の飯より女が好きとか、酒が好きとか、そういう人は昔からいるわけです。

そのような人が、自分をダメにする誘惑を避ける・身を守る為に禁欲する事を認めています。
また、これは意味合いが少々違いますが、請願を立てる為にある種の禁欲をする事も認められています。例えば、戦地から夫が無事に戻るまでは肉を食べないのようなものですね。日本では甘い物断ちなんかが文化的言葉でしょうか?

カトリックの修道士や修道女達は、何方かと言えば前者の禁欲主義的生き方になると思います。まぁ、献身が主な目的なので、理由のひとつに過ぎませんが。

少し大人な話なので、この先は続きに書きます。

子孫を残す為?



男性が浮気や不倫の言い訳に『子孫を残す為の本能』と言います。
実際には子孫を残すのに、不妊で無ければ妻が居れば十分です。それでは整合性が無いので『動物』に例えるわけです。

動物のようにあちらこちらに子孫を残す本能が備わっているので仕方がないのであれば何故避妊をするのですか?

本能に逆らえないのであれば、子沢山になるのが普通ではありませんか?

避妊をして複数の女性と性行為をして遊ぶのは、本能では無く欲求に逆らえないのではないでしょうか?自制できない事を本能のせいにしても正当化できるわけではありません。ただ最もらしく聞こえる言い訳を念仏のように繰り返しているだけです。

自分が生涯共に過ごしたいと想いを寄せた女性を裏切ったり傷つけたりしても気にならないほど自制ができない自分を素直に認めましょう。

そうすれば自然と、それを避けたりする姿勢を見つける事が出来るかもしれません。

妻が不妊であったとしても、数々の治療法や出産方法があり、子孫を残す希望はあります。
よって、自制心の無さを学術的っぽく言い回したタチの悪い言い訳です。私はこれを言い切っておきます。


男社会と遊女



さて、昔から遊女は男性社会につきものです。けれど、対価を支払って欲求を満たす事が主な現代とは違う過去があります。

もちろん、対価を支払って欲求を満たす男性達もいたわけですが、多くは後継者や後継ぎとしてダメだと判断された長子(長男)や娘婿を早死にさせる手段だった。そういう背景があります。
性病や肝硬変のような病で死ぬか、入れ込んだ女性と駆け落ちのような所業に走って欲しい身内の意図が裏にあります。
そうで無ければ、家長や本家の人間が厚生に力を入れています。
このような人達に開かれていた遊びのひとつである事は興味深いですよね。


隠密(おんみつ)



いわゆるスパイとか工作関係の役割があります。聞いた事ありませんか?髪結いや饅頭売り(今で言うデリヘル)は忍者だった。

髪結いは金持ちの屋敷や、そのような家が好む演芸の役者達に近づく事ができますから、割と重要な情報を運びます。
饅頭売りは、城下の様子を探ったり、一揆等の反抗分子を探すのにピッタリです。

女郎と呼ばれる遊女は、芸事もできなければなりませんが、読み書きや計算もできなければなりません。それができないと、出世した遊女に支払えるだけの金額を用立てできる旦那衆を客に持てません。

ただ性行為を楽しむ目的で通うだけなら、必要の無い能力ではありませんか?
彼女達は密書を読み書きして流したり、そのような旦那衆から得た情報を別の旦那衆に流したりするのに役立ちました。
ある人と人、公には会う事ができない旦那衆の橋渡し的存在でもあります。

高度な政治的、謀略的、ビジネス…

絶交の隠れ蓑であり、スパイであり、人や物の仲介屋でもあったのです。

現代人が考える遊女遊びとは、通う旦那衆にとってもかなり違うものだったのです。
ですから昔から男は… と女遊びを正当化するのも少し違うように思います。


ついで話の雪女



日本人なら誰もが聞いた事のある雪女の話ですが、どの話も似ていますよね。
雪女を見た者は、それを他人に話すと殺されます。
そして、雪女に出会すのは男性ばかりです。
そう、雪女=売春婦なんですよね。まぁ、これは一説ですけど。

山岳地帯の農村は、雪が降るような厳しい地域ですと、冬には男性は、出稼ぎに行きます。
貧しいからです。残された家族も貧しく冬を越す事になります。畑で野菜すら取れません。
そこで、子を養う為に妻も出稼ぎに行きます。
夏に森林の伐採をしているような労働者は、冬は危ないので雪山を降りず、小屋にこもって炭を焼いたり、木工細工を作ったりしているわけです。
そこに農村地帯から、生活に困った女が身売りに行きます。

山岳地帯の農村ですから、顔見知りがそこにはいるわけですよ。だから、山を降りてから「あいつが身売りに来た」と言いふらされる可能性があります。
出稼ぎから帰った夫にバレれば離縁の可能性もある大事な事です。
ですから「ここで私と会った事を口外したら殺す」という堅い約束をする必要があった。
実際にそれを口外した口の軽い男は殺された。
これが雪女伝説の中身だと言われています。




河童に尻子玉を抜かれるなんて話も、実は橋の下の売春婦を買った隠語だなんて説もありますよね。

一般人と商人、また役人やお上。それぞれ遊女とのかかわり方が違います。責任ある立場であるほど、それは遊びではなかった。まぁ、諸説あるので「絶対にこれが正しい」と言う事はできませんが、家を守らなければならない立場であるほど、一見して女遊びに見えるものとは違う背景があるのは興味深いと思います。
posted by Mako at 03:26| 日記