2020年07月01日

精神論者のよくわからないところ

時々書き込みで見かける話があります。

  • 電車内で障がい者を見かけたので席を譲ろうとしたら怒って断ってきた。
  • 信号待ちしていえう時、視覚障害者を見かけたので「手を引きましょうか?」と声をかけたら、迷惑そうに断られた。


私、手話は自分の名前も間違える程度。点字は落ち着いて読めばわかるが、いざ打って手紙を書こうとしても誤字脱字記号抜けだらけになる程度しかわかりません。これは教会という場所にいたからちょびっとなら程度の知識はあるのです。
その環境が無ければ、障がい者とかかわる事も無かったでしょうし、彼らとコミュニケーションを取る手段を覚えようとする努力もしなかったと思います。

これは小4だか小5ぐらいの頃の話ですが、教会の中でキリストについて話していたのです。全盲の夫婦の奥さんの方と。
いつも綺麗に身嗜みを整え、薄い上品な化粧をしている方でした。
その方が上品にショールやスカーフを使っていたので、私は今でもショールが好きです。
私は彼女が大好きでした。

私が話に夢中になって、一方的に喋り続けても、いつも優しく聞いてくれる方でした。
聖書にはキリストは世の光と表現される箇所があります。それで私は、光について話すにも「見えない人に私の見えるものが伝わるかなぁ?」とね。ふと思ったんですよ。

教会のあちこちを見渡して「あれだ!」と考えた私は、婦人を連れてそこまで行きました。良く日が当たっている窓の前です。
「どう?温かい?」と聞いたら「あったかいねー。来る時は寒かったけどこんなに日が出てるのねー」と婦人は言ったの。
その後私は「その光ってきっとこんな感じよ。あっちは寒かったけど、日が当たるとこんなに温かいでしょ?」って言ったの。
婦人は目を隠す為に、紫系のサングラスをしていたのよ。それを邪魔そうに何度も手で持ち上げ、涙を拭きながら「わかったよ。言ってる事が。そうだねー。きっとそうだねー。光の中にいるってこうなんだろうねー。」と言ったの。

その日、私はとっても嬉しかったのよ。婦人と同じものを見ている気分になれたの。

その日「絶対点字を覚えてやるぜ!」って強く心に思ったのよ。でも、読むにはたどたどしく、書くには支離滅裂な程度までしか身につかなかったわ。全然読めないよりはマシって感じ。
読む方が強いのは、私は見えるからって言うのと、点訳(点字を文字に直す作業)を、少し事務でやったから。

私、その婦人だけでなく、旦那さんも大好きだったの。だから教会での礼拝の後、駅まで送っていくのも楽しい時間だったのよ。泊まりにおいでって言われた時は本当に嬉しかった。

でね、そんな私の中途半端な知識から言うと…

障がい者という枠組みで生きていくとなるとね。世間の子供達が親に世話をかけて生きている頃から、全寮制の寄宿舎に入れられたりしてさ。自活する術を学んでいた人達なのよ。
「自分でできる事は自分でする」を生活の絶対的基準となって、色々な事を覚えさせられるの。
自活すると火の消し忘れとか、お風呂の空焚きとか、様々な危険が潜んでる。
自炊には包丁も火も使う。
日常の危険を回避しながら生きていくには、つい手を出して甘やかしてしまう親兄弟から自立する事から始めるのよ。
子供の頃からね。

だから「自分で生きる」とか「他人の手を借りない」とか、そういう事にはシビアだったりするわけ。
自分を甘やかさない事に厳しい人もいる。
その折り合いがね、親切に声をかけてくれた見知らぬ人と折り合いがつかない場合が多々あるのよね。

先立って書いた時々見かける書き込み。
私は「ちゃんとやってるんだなぁ。」と思うけど、レスには違う事が次々書かれる。
「だから席を譲りたくならないんだ」とかね。人の親切を足蹴にする奴等みたいな感想が並ぶ。
当然私も「そりゃそうなるよなぁ」と同意する部分もある。




こういう精神論って、私にも言える事が多いの。

私という人間が構成されるまでには色々な事があったわけよ。
みんながまだ遊んでいる時間帯には、駅の方のスーパーまで行って買い物をしなければならない。夕飯を作るのが遅くなれば、お風呂や宿題に影響する。
こんな事を考えて、行動しなければならなかったり。
夜中起こされて、自販機やコンビニまでパシリに使われるかもしれない。今日は少しでも寝ておかないと…なんて家庭環境を先読みして、友達の誘いを断ったりとかね。

成長期も含めて今の私を構成しているわけ。それがわからない人に「こういうところが良くない」みたいな軽い精神論を押し付けられたくないっていう自分がいるのよ。

自分で自分を変えたいと思った時や、クリスチャンであれば「私は変わらなければならない」と思う瞬間があったりもする。
私にとってはそれで十分なのよ。勝手な目線や言い分で、ゆるーく生きてきた人に、性格やら根性やらを叩き直される覚えなんか無いのよ。

結局それは押し付けでしかないので、長続きもしないし。何も知らない・わからない癖に適当な考えを押し付けて来るなって身構えちゃうのよ。

でもこういう人って「自分は間違ってない」だとか「あなたの為に言ってる」みたいな考え方だからどうしようもない。
止まらないのよ。困った事に。

一応大人だから、やり過ごす方法や手段はわかっていても、変に付き合いが長いと「やっぱりわかってない」だとか「変わってない」だとか言う瞬間があって、以前より強固に押し付けがましくなるのよ。
ガチで困りもの。

精神論みたいなものは、答えも正解もひとつじゃないでしょ?

相手を不快にさせるだけでもヤバイと思うけど、相手の心や人生に傷を負わせてまで押し付けてくる人って…
治療するなり、カウンセリング受けるなりするべきだと思うのよね。
普通のラインを逸脱してるのだから。
posted by Mako at 12:06| 日記