2020年09月24日

『わかりやすさ』の2冊

チャットしながら書いているので乱文ですが(笑)


わかりやすさの罪

武田 砂鉄 さんの『わかりやすさの罪』。出版前から楽しみにしていた一冊なのですが…。

う〜ん。同調や共感を誘うばかりで… 書籍化するなら、もう少し突っ込んで欲しかったのが正直なところでした。でも、普段感じている『わかりやすさの』には十分共感できました。

武田 砂鉄さんのこの本の出版を待っていたら、少し前に池上さんが似たようなタイトルを出版したの。


わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方 (集英社新書)

こちらもね、わかりやすくする事で起こる事。という事で、わかりやすさの王道である池上さんらしい視点で語っている一冊です。




どちらもね、現代病かなぁ?って思うんですよ。

最近心理学があ〜だこ〜だという投稿をしたのですが、世間一般で言う心理学と実際のズレ。これも、『わかりやすさの〜』が引き起こした事のように思うのです。
ちょっと考えればわかるんですよ?例えば、フロイトとは?と聞かれたら誰もが心理学者とかね、心理学の人と答えるわけですよ。しかし、統計心理学や行動心理学に泥酔しちゃってる人は、中身だけを聞いたら「こんものは心理学じゃない」と平気で言ってしまうでしょ?

「フロイトの言葉なんだが…」と聞かなければそうだと思わない。

このような現代の風潮がまさにそれだと思うんです。




心理学を人間関係に応用したい人に健全な人はいるのかな?と考える時があります。ビジネスの応用でも、詐欺師が一番興味を持つように思うのです。

だって、本当に相手に「うん」と言わせたいなら、説得力や、その内容の自身や根拠が大事でしょ?そんな事よりも、相手の心理につけいって…というのは詐欺師ですよ(笑
そんなものを求めるのは(笑

でも、そうでもなくなってきているんですよね。

これねぇ…。オンラインサロンだとか講義だとかがたくさん出ているでしょ?どこまでスペシャリストなのかよくわからない人が講師を名乗る時代なんでね…。

えっと…。これをどうやって言えば良いのかしら?




中田敦彦さんが、本を読んだ内容から色々アウトプットするチャンネルがあるんですよ。チャンネルを開設してすぐに登録したのですけど、最初の数回ですぐに見なくなりました。

その理由はですね、読んだ書籍の内容を、彼がどう解釈したか?どう理解したか?をかみ砕いて解説するので、本の言わんとしている事に余計な脚色がつくのです。

これは武田さんの書籍と似た不満になるかもしれません。

わかりやすくかみ砕いて話した結果、わかったつもりになってしまう。だから、それ以上の事を求めなくなる。これが池上さんが指摘するわかりやすさの問題点です。

こうやって中途半端にわかったつもりになってしまった事が「わかった事」として別の人に語られていくんですよ。わかります?

私はこの現象に不満があったので、中田さんのチャンネルを見なくなってしまったのです。

彼が何を知っていて、理解していて、どう考えるか?どうするのか?なら聞く価値があるのですが、他人の土俵にあるものを持ち込んで脚色するので…何か違うんですよね。

そのような不満や不安を、この2冊は文章化してくれている気がします。これを繰り返していたら、バカが増える気がするんですよね。

実際に著書を読んだ人は理解していても、それをわかりやすく聞いた人の場合、その理解の土台が形成されているだけなんですよ。そこから先が必要なんです。
だとすれば、彼の長い話を聞く必要はあるのか?って話になってくるんですよね。私にとっては2度手間だなぁと思ったので視聴しなくなたのです。
登録解除しないのは、いつか暇なときに見るかもしれないというブクマ的役割です。




私は、心理学も哲学も、答えがハッキリしないので嫌いだし苦手なんです。実は…。
答えの無いものをいくら考えても…ってなるじゃないですか。

で、心理学自体が、人が思っているほど求められていないものでもあるんですよ。どんなに専門分野で名のある教授がいたとしても、それが社会の役職や職業として反映されないじゃないですか。
逆に、学位のある専門家じゃない人が語る心理学なるものは、やたら集客できる始末なんですよね。

これにも違和感があるのです。

でもね、例えば集中力が落ちていて…というときに、それ系の情報がその分野から出ればプラシーボ効果であっても、やる気スイッチが入れば良いじゃないですか。でしょ?ダラダラしている状態から脱却できるきっかけになれば良いのです。

そうやって軽く楽しむという意味では受け入れているのです。

実際にはわかっていない事をわかったつもりになって聞かないようには気をつけています。

インドのことわざをひとつ紹介しましょう。

『知るは一滴にすぎず、知らずは大海の如し』

私はこのインドのことわざが好きです。これを座右の銘にしたいぐらいです(笑)

わかったつもり、知ったつもり、これが一番やっかいです。だって、自分では知らない事もわかっていない事も理解できていないのだから。
posted by Mako at 21:06| 読書